高速道路料金値下げ

今日から高速道路料金の値下げが始まりました。世界各国が景気刺激とCO2排出削減を目指し高速鉄道建設に力を入れる中、それに逆行するかのごとく値下げが始まってしまいました。地方振興とETCの普及には役立つでしょうが、CO2排出量削減のほうはどうする気なんでしょうか。今回の高速道路値下げにより、鉄道や船舶といったCO2排出量の少ない交通機関が打撃を受けるという形となり、この政策には納得いきませんね。地方経済の振興や低炭素社会に向けた取り組みを強化するうえでも、高速道路料金値下げに税金を使うのではなく、鉄道や船舶の運賃値下げや地方振興のための地方の高速道路・新幹線建設に税金を投じるべきではなかったのかと思います。

経済危機で同時多発的に発生した資金の流れの停滞を解消すべく、様々な業種の金詰まりになっている部分に公的対策が施されている今日この頃。まずは、今後発展が見込める業種や技術が何なのかを見極め、それらの分野に集中的に税金を投じていってほしいものです。(もっとも電機業界のように自ら変革を拒み再編も行わないような業界はこの不景気を機に切り捨てればいいと思いますが・・・。)

世界各国がさまざまな経済対策に取り組む中、我が国は定額給付金といい高速道路値下げといい麻生総理の政策はバラマキだらけ。こんなやり方で支持率が上がるとでも思っているのでしょうか。衆議院選挙の敗北の戦犯として名を残すことになりそうなのが残念です。